データから見る保険好きの日本人。貴方の保険は?

 「生命保険、ペット保険、地震保険、旅行保険、スキー保険、学資保険、自動車保険、損害保険、火災保険」等と、日本人は世界でもトップレベルの保険料を払い込んでいます。

 中でも生命保険にいたっては、家計にかなりの負担を与える巨額の出費になるわけですが、実際の加入率を見てみると生命保険は男女ともに約70%に達していて、日本人が極度の安全志向だという事が伺えます。

 2013年時点ですと男の人が平均20,083円、女の人が平均15,166円もの生命保険の払込保険料を記録しています。しかし、2001年時点では男の人が平均26,250円、女の人が平均20,750円でしたので、金額は減少方向になってきています。

 特に最近は掛け捨てのものだったり、比較的安い保険に入ることが大量に、一件あたりの料金自体が落ちてきているのではないかといったような意見もございます。

1カ月あたりの生命保険の払込保険料《男の人》

  • 1万円未満―24.4%
  • 1万~2万円未満―31.7%
  • 2万~3万円未満―18.9%
  • 3万~4万円未満―9.5%
  • 4万~5万円未満―4.2%
  • 5万円より上―5.2%
  • 不明―6.1%

1カ月あたりの生命保険の払込保険料《女の人》

  • 1万円未満―37.9%
  • 1万~2万円未満―32.7%
  • 2万~3万円未満―14.2%
  • 3万~4万円未満―5.0%
  • 4万~5万円未満―1.7%
  • 5万円より上―2.9%
  • 不明―5.5%

入院したときの自己負担額の平均値

 先ほどの統計データを見ると、生命保険や医療保険に毎月1万円より上の金額を支払いをしている人間は、男の人で75.6%、女の人で62.1%もいることがわかりますね。

 確かに、保険企業に質問を持ちかけると「早期加入の方がお得ですよ」と言われ、月1~3万円といったような形の見積書を提示されるでしょう。

 しかしながら、果たして、本当にそれのみで巨額な保険料を支払う必要性が、本当にあるのかどうかに関しては、甚だ疑問です。実際の所入院時の自己負担額は約227,000円でありますので、1日あたりでは20,990円だったりします。

 例示すると、30歳の男の人が5年間に1回入院したケース、平均187,000円を支払うことになりますが、男の人の払込保険料は1カ月あたりで平均20,083円、5年間の総額では1,204,980円となっています。つまりは、入院しても約100万円近くは損をしてしまうのです。

 しかも、年別の五年以内の入院の経験を見るとまるわかりですが、入院の経験が実際にある人は約15.2%だけで、残された84.8%の人間は入院すら全くしないというわけです。

 勿論、保険制度とは大勢の健康な人が少数の病人やケガ人を支えるシステムですので、このような結末になることが前提ではありますが、実際に生命保険や医療保険の解約払戻金を考慮しても、2年に1回は入院しないと元が取れないケースが散見されていて、消費者に負担をかけすぎです。

 このような結果を知ると、保険料に毎月20,083円を支払うことなく、貯金をしたほうがお得に感じるかもしれません。やはり、予期せぬ事態の備えは保険ではなく、本来は貯金のほうが柔軟性に富んでいます。

 ファイナンシャルプランナーの人たちが「ファイナンス資産が増えるほど、保険に入る必要性は薄れていく」と言われているように、若いうちからなるべく貯金を増やして、もし「自分にもしものことがあった時に、必須な金額分のみの保険に入る」ことが正しいチョイスです。

生命保険に入るべきたった1つの訳

 保険料はなるべく払わないほうがお得ではありますが、大病や大事故に遭うことを考慮すると、保険に入らないという決定は苦しいのかもしれません。

 具体例をあげると、夫婦共働きに子供2人の家族がいます。800万円が世帯年収でしたが、年収560万円である夫が闘病を二年間続けた末に、がんで亡くなります。

 そのとき、2人の子供は小中学生、世帯の年収は奥さんの手取りである240万円だけです。貯金は夫の治療費でおおかたありません。このような先、毎日の生活だけでも苦しいため、子供らは大学進学も難しくなっていきます。

 しかし、医療保険に入っていれば、治療費で貯金が底を突く事はないですし、生命保険に入っていれば、逝去時にまとまったお金が貰えます。過去の調査でも所帯主の逝去保障は約2,000万円を超過しています。

 夫が逝去したときに「貯金と2000万」があるとないでは、特に子供のこれからの人生が180度変わってしまうでしょう。そもそも、84.8%の人に含まれ入院はしないかもしれませんが、自分は残された15.2%に含まれる確率もあるわけです。

 その為、確かに保険料を支払い続けると損をすることになりますが、もしものことを考慮すると、保険には入っておくことが望ましいわけです。保険に入る訳は「不測の事態に対処するため」ということに尽きるでしょう。

 生命保険や医療保険はもしものときでも「今の暮らしを維持したい」と欲を出さずに、本質的には「病気やケガで生活の質が落ちる事は当然でありますので、実際には何とかなる」という発想が欠かせません。

そうすれば「あれもこれも」と巨額な特約を付ける保険貧乏にはならないです。その上で「病気やケガでいきなり貯金が減る事は避けたい」と考え、なるべくリーズナブルなネットで入ることが推奨されています。

生命保険と医療保険とがん保険の違い

生命保険

 生命保険とは生命にかける保険です。つまり、逝去したときにお金が貰えるシステムでありますので、医療保険のような複雑さはありません。

 ただし、生命保険は「定期保険、終身保険、所得保障保険」の3型があります。定期保険は30歳までは1万円、40歳までは2万円、50歳までは1万円と時間を決める保険です。必須額を必須な期間だけ支払います。

 結論から述べると、こまめな見直しができる定期保険がお得です。一方、終身保証によって保証が一生続いて、保険料も変わりませんが、それのみの分高価になるためにむしろ、欠点になります。

保険の王道は「家族構成や年で最低限必須な金額を見直すこと」ですので、定期保険のほうが我々の暮らしにはピッタリです。

 下記は各保険企業における1カ月あたりの定期保険の保険料です。加入条件は「男の人、保険金1,000万円、保険期間10年」で比較しています。本質的に二倍の額の保険金を求めようとしてしまうと、保険料も1.8~2.0倍に増加します。

がん保険

 がん保険とは医療保険の中でもがんに特化した保険です。その為、総合的な医療保険なんかよりもがん保険のほうが、保険料は安いです。

このようながん保険の利点としては「がんと診断されたときに一時金が出る」と「がんであるのであれば、入院日数の上限がなくなる」ことです。ただし、確かに日本人の約半数はがんにかかってしまうものの、心臓病、脳腫瘍、肺炎、肝炎、緑内障等、あまねく病気にかかることを考慮すると、がん保険だけに入る事は危機度大です。

 そもそも、医療保険でも『がん』はターゲットになっておりますし、がん保険の利点を享受したいのであるのであれば、医療保険に特約を付けるメソッドもあります。本質的には医療保険の追加保険として、がん保険があると認知したいです。

 がん保険ではメットライフアリコの「ガードX」、アフラックの「デイズ」、SBI損保の「がん保険」等がネットで探せるメジャーな保険です。

掛け捨ての保険の方が良いって知ってた?

 保険は不測の事態に備えて入るものですが、あれもこれもと特約をつけていくと月々の保険料がけっこうかさむものです。そのせいか、「掛け捨てはもったいない」と考える人は少なくないようです。

 確かに掛け捨てのケース、平穏無事に過ごせれば戻ってくるものはありません。その為、積立型のほうが魅力的に見えるのだろうが、よくよく理解して入らないと痛い目を見ることになります。とりわけ注意が必要なのが「アカウント型保険」です。

 このようなアカウント型の商品には、「ライフアカウントL.A.」《明治安田生命》、「ライブワン」《住友生命》等がありました。

 アカウント型保険は、保障と積立《アカウント部分》の2段枠組みになっています。毎月の保険料が、それぞれに振り分けられるシステムです。アカウント部分に積み立てられたお金は、保障の見直しに充ててもいいが、引き出して旅行や養育費等好きなように使えるのが特性です。

 保障がありお金も貯まる、自由に引き出して使える、ということで、アカウント型保険はいいことづくめに感じるかもしれありません。ところが、専門家が常にワーストナンバーワンに挙げるほど、とんでもないシロモノなのです。

積立金が増えていかない謎のシステム

 アカウント型保険は、正確には「利率変動型積立終身保険」といいます。このような名称は一見すると終身保険のようですが、実際の所終身保険ではありません。積立と更改型の定期保険とを掛けあわせたもので、保険料払込期間が終わったあとに終身保険を購入する権利があるというだけです。

 では、アカウント型保険の実態とは、どういうものなのでしょうか。主な契約はアカウント部分で、医療保障や逝去保障等、保障に関する部分は全部特約です。期限が来れば更改しなければならず、そのたびに保険料は上がっていく。値上がりした分をアカウント部分から充てることも可能なので、実際にはそれほど負担が大きくはならないこともたくさんあります。ですが、確実に積立は減っていくのです。

 しかも、このような積立がクセモノです。仮に1万5000円の保険料を払ったとしても大半が保障部分に回ってしまい、積立はせいぜい1000円余りといったような具合なのです。将来のために貯金をと思っても、とてもアテには不可能なことがわかるだろう。

 保険料の払ってが終了すれば、その時点で一切の保障もなくなります。医師の診査がなくても終身保険に加入できる権利だけは持っているとはいえ、新たに購入しなければなりません。このような時、積立金を利用する事はできるのですが、実際に貯まっているお金は微々たるもの。さらに巨額な保険料を支払わなくては、終身保険には加入できないのです。

 オイシイ部分ばかりに気を取られてしまうが、素人が手を出すには複雑すぎるのがアカウント型保険。どんなに誘われても入ってないほうが賢明です。必須最低限の保険に掛け捨てで入り、残されたものを自分で貯金したり活用したほうが、ずっと利点は大きいといえるでしょう。

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